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2013年2月10日日曜日

【gihyo.jp連載】無関心な現場で始める業務改善(シーズン2) 第8回 公開


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無関心な現場で始める業務改善(シーズン2)

第8回 改善ビジョンを作る

佐藤さんの属する開発部と知的財産部の2部門で,業務改善のキックオフミーティングが終わりました。佐藤さんなりにコアメンバーと用意周到に考えたつもりでしたが,身内である開発部のメンバーや直属の課長まで不満をはじめ,やる気のなさを痛感した場でもありました。
今回は,改善ビジョンの作成についてお話します。一言でビジョンといっても,意外に奥が深いことを感じ取っていただければ幸いです。

大切な改善ビジョン

今は,コアメンバーに加えて,開発部の村瀬部長を交えて,具体的にどのように進めていこうかと話し合いをしています。
  • 佐藤さん:「なんだか先が思いやられそうだな……」
  • 加藤さん:「言いだしっぺのお前がそう言うなって!」
  • 赤西さん:「そうですよ!みんなも本当は何とかしたいって思ってますよ,だよな,美香!」
  • 広瀬さん:「もぉ,下の名前で軽々しく呼ばないでよー。私,ちょっと思ったんだけど,改善の必要性はみんなわかっていると思うの。改善をしたら,どうなるのかってイメージがわかないのかも。ほら,"所信表明"と言うかビジョンよ"ビジョン"!!
  • 佐藤さん:「そう言えば…コンサルティング会社C社からも"ビジョン"は時間をかけてしっかり作れ!ってアドバイスもらってた……」
  • 加藤さん:「大事なこと忘れるなよー」
  • 村瀬部長:「過ぎてしまったことを言ってもしかたがないから,これから改善ビジョンを作ってみよう!経営と同じでビジョンは大事なものだと思うぞ」
組織図・人物相関図は第1回の図1をご参照ください。

「あるべき姿」と「ありたい姿」

一般に,ハード改革(第6回の図2)は,「あるべき姿(to be model)」と「現状の姿(as is model)」との差をギャップと定めます。ギャップを課題として認識し,問題解決をはかります。
図1をご覧ください。
図1 「あるべき姿」と「ありたい姿」のアプローチ
図1 「あるべき姿」と「ありたい姿」のアプローチ
ハード改革は,基本的に「べきだ!」論です。「本来こうあるべきだ!」を描き,ギャップを埋めていくと言いながら,現実には,できていないことをこき下ろす,上から目線で偉そうに指摘する,こういうことが起こりがちです。「やらせる側 vs. やらされる側」という構図ができあがり,"やらされ感"が自主性や主体的な行動を妨げます。「あるべき姿」から入るアプローチを,筆者は"ギャップ・アプローチ"と呼んでいます。"ハード・アプローチ」と呼ばれる場合もあります。
続きはこちらから ⇒ http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/kaizen2/0008

2013年1月24日木曜日

【gihyo.jp】無関心な現場で始める業務改善(シーズン2)第7回 「荒れるキックオフ」公開


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無関心な現場で始める業務改善【シーズン2】

第7回 荒れるキックオフの場と自ら動く業務改善とは

2013年1月24日
お正月は既に過ぎてしまいましたが,皆さん,あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今回のお話では,いよいよ業務改善プロジェクトがスタートします。自分は関係ないというスタンスの社員が多い中で,開発部の佐藤さんはどのように舵取りを行っていくでしょうか……。
最初に復習を兼ねて,第1回から第6回までのあらすじをお伝えします。

これまでのあらすじ

開発部の主任である佐藤さんが勤める株式会社GHテクノロジーズは,海外のEMS工場における品質不良に端を発した製品 不良在庫の問題により,急激な業績の悪化を招いていました。『GHテクノロジーズリバイバルプラン』と銘打った経営施策は,800名いた社員のう ち,300名が早期退職で会社を去る事態を招きます。品質管理部長を中心として品質対策会議を開いたものの,誰も本気で議論しない会議に苛立ち,佐藤さん は怒りのあまり,途中で飛び出します。
その後も,不良在庫は増えるばかりで,止まる気配がありません。早期退職でお世話になった上司,先輩は会社を去り,社内には無関心な傍観者ばかり残ってしまったようです。余計なことは言わない,関わらないという風潮が蔓延し,陰では経営批判も聞こえてきます。
図1 これまでのあらすじ
図1 これまでのあらすじ
GHテクノロジーズの製品が大好きで入社した佐藤さんは,今回の問題は決して経営だけの責任ではなく,自分たちにも責任 の一端はあったはずだと考えています。佐藤さんはじっとしてはおられず,各部門の部長に声をかけますが,協力関係を得ることができません。直属の上司であ る杉本課長も事なかれ主義者で当てにならない1人です。村瀬開発部長は唯一,佐藤さんを暖かく見守っているのですが,佐藤さんはそれに気づいていません。 早期退職以外に何ら経営改革が進んでいるように思えないうえ,現場からは危機感が感じられず,佐藤さんは苛立ちを感じています。

続きはこちらから ⇒ http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/kaizen2/0007

2012年12月7日金曜日

【gihyo.jp】無関心な現場で始める業務改善(シーズン2) 「第5回:大好きな会社にしたい」


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無関心な現場で始める業務改善【シーズン2】

第5回 大好きな会社にしたい(組織のソフト部分へ目を向ける)


中田社長に直訴した佐藤さんは,次の経営会議の場において,経営施策の中に「現場の改善活動」を盛り込むことを約束して くれましたが,同時に佐藤さんに対して,現場の実態を把握してくれないかと依頼されます。しかし,佐藤さんの仕事は開発部で設計業務が本業です。"事なか れ主義者"の杉本課長に,「会社を変えるために,コンサルティング会社を訪問します」と言ったところで却下されることは目に見えています。佐藤さんはしか たなく,有休を取得し,コラムを書いているコンサルティング会社C社(カレンコンサルティング)に連絡を入れて訪問しました。
《注》本記事は,第1回の「プロローグ」で示したように,筆者自身の原体験と当社の事例をベースにして,"脚色をした物語"と"方法論・手法"を織り交ぜながらお伝えします。したがって,GHテクノロジーズの会話を含む実場面と,筆者が解説する内容が交互に登場します。

いざコンサルティング会社へ

訪問の前日,佐藤さんは「あれも聞きたい,これも聞きたい」と自分なりに今の社内の現状と問題意識を整理していました。 こぢんまりとしたC社のオフィスにおいて,出迎えてくれたのは,40代のS氏と若いW女史の2人でした。一通り,佐藤さんの話を伺ってから,まず,S氏が 口を開きました。
  • S氏:「この絵(図1参照)を見てもらえますか? 当社がセミナーや講演の際に,参加された方に聞くのですが,佐藤さんはどのように感じますか?」
  • 図1 組織に見られる現象
    図1 組織に見られる現象
  • 佐藤さん:「たくさんチェックが付きそうで,どれも当社GHテクノロジーズを言われているようです。業務がブラックボックスかどうかはまだわかりませんが,現場がリストラに伴い,経営層への信頼感を失っていることが加わるかと……」

続きはこちらより ⇒ http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/kaizen2/0005

2012年11月27日火曜日

【gihyo.jp連載】無関心な現場で始める業務改善(シーズン2)「第4回 見えた光明」

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無関心な現場で始める業務改善【シーズン2】

第4回 見えた光明

2012年11月5日

これまでのあらすじ

「GHテクノロジーズリバイバルプラン」と銘打った経営施策は,800名いた社員のうち,300名が早期退職で会社を去 るという事態を皮切りに,もっと経営改革が進むものと佐藤さんは考えていました。ところが,海外のEMS工場における品質不良の問題は名ばかりの対策会議 で今もまだ棚上げ状態,不良在庫は増えるばかりです。社内のあちこちで経営批判をする社員が後を絶ちません。経営だけの責任ではなく,自分たちにも責任の 一端はあったはずだと考えている佐藤さんは,会社を立て直すと決めたものの,手探り状態です。
佐藤さんはじっとしてはおられずに,各部門の部長に声をかけますが,期待できない返事ばかりで,協力関係を得ることがで きません。直属の上司である杉本課長も事なかれ主義者で当てにならない1人です。実態として,早期退職以外に何ら経営改革が進んでいるように思えないう え,現場からは危機感が感じられず,佐藤さんも苛立ちを感じています。
先日,大学の先輩であるマーケティング部の坂本課長と話をして,社長が明確に改革の方針やビジョンを語っていないことが 問題だということに気づきます。開発部の一主任の立場では部長を動かすことはできないと悟った佐藤さんは,きちんと改革を進めるべく,直接,社長に話をす ることを決意します。

社長への直訴

GHテクノロジーズの中田社長は,佐藤さんが入社したときは開発部の部長だったこともあり(第1回),知らない仲ではありません。そうは言っても本来,社長と話をするためには,総務部の秘書課などを通じてアポを入れておくのが筋です。また,開発部の上司である課長の杉本,部長の村瀬の頭を飛び越えた話も立場上,まずいことには,頭が回りませんでした。
普段はなかなか出向くことのないビルの最上階に向かいます。“社長室”と書いてあるドアの前に立ち,一呼吸おいて佐藤さんはノックをします。聞き慣れた「はい,どうぞ」という中田社長の声を聞き,少し緊張しながら社長室に入りました。
  • 佐藤さん:「開発部の佐藤です。突然すいません,少しお時間をいただけますか?」
続きはこちらから ⇒ http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/kaizen2/0004

2012年10月31日水曜日

【増刷が決まりました】「上流モデリングによる業務改善手法入門」 (技術評論社)

株式会社カレンコンサルティング
株式会社カレンコンサルティング企業情報

出版物

上流モデリングによる業務改善手法入門 付箋からはじめる業務モデリング
『上流モデリングによる業務改善手法入門』
著者:世古 雅人/渡邊清香
発行:技術評論社 2010年11月23日
価格:2,604円(税込)
 
アマゾン 「上流モデリングによる業務改善手法入門」
皆さんは自分の業務をどれくらい理解していますか?
多くの場合は、教えてもらったもの、経験で覚えたもの、知らずに身についたものなど、自分の頭の中にしか入っていないのではないでしょうか。自分しかでき ない業務は職人芸と言えば聞こえはいいですが、誰かと分担したり、引き継いだりということはしにくいものです。こうした属人的な業務が増えていくと会社の 小回りがきかなくなっていきます。
環境の変化が激しい昨今、臨機応変に業務を組み替えてビジネスのスピードを高める時代になっています。ここで一度立ち止まって、自分の業務、会社の業務を整理し改善してみませんか? 
 【目次】
第1部 業務モデリング編
 第1章 業務フローの書き方
 第2章 業務モデリングの準備
 第3章 業務モデリング
 第4章 UMLによる業務フローの記述

第2部 業務フロー活用編
 第5章 業務フローを活用するための準備
 第6章 問題発見・整理と問題解決
 第7章 業務フローを用いた問題への取り組み
 第8章 問題の顕在化と組織風土・体質
 第9章 現場で書く業務フロー

続きはこちら ⇒ http://www.carren.co.jp/company/pub.html

2012年10月23日火曜日

【gihyo.jp】無関心な現場で始める業務改善(シーズン2) 「第3回 得られぬ協力関係」公開


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無関心な現場で始める業務改善【シーズン2】

第3回 得られぬ協力関係

2012年10月23日
一時期は,経営者や会社を恨んだ佐藤さんですが,我々現場にも責任の一端はあったのではないかと考え始めています。管理職でもない主任の佐藤さんの 立場でできることも,たかが知れています。しかし,「会社を良くしていこう」という志を持った社員はいるはずと信じ,まずはできることから始めようと,い よいよ活動を始めます。

へらへら笑っている場合か!

佐藤さんは,早期退職で社員が激減した社内を見渡して,「こんなに広かったっけ?」と天井を見上げながらため息ばかり漏らします。残った我々が経営 者と一丸となって会社を立て直していかなければならないはずなのに,社内にはさほど緊迫した空気が流れているようには感じられません。
自分たちの開発部は全体的には暗い雰囲気ではあるものの,全社を見渡すと何事もなかったかのように時間だけが流れていくことに,佐藤さんは違和感を 覚えます。開発部の杉本課長は,海外出張の件で「お土産は何がいい?」とのんきに庶務の女の子と話をしています。もっとも人員が削減された製造部に出向く と,喫煙室から出てきた社員からは,「俺達,会社に残れてよかったよなぁ。組立配線にいたAさん,年も年だし,再就職でかなり苦労しているらしいぞ!」 「そりゃそうさ……,定年までそつなくやることが一番だよな」……という会話が聞こえてきます。
たまたま,先ほどの製造部の年輩社員が口にしたAさんの名前が佐藤さんの耳に入り,新人だったころを思い出していました。製造部のAさんは,「回路 図は2次元だけど,製造部の俺たちは,この配線を引き回すのだから,頭の中では3次元で考えないとダメだぞ」と言うことが口癖で,怒られもしましたが親父 のように佐藤さんをかわいがってくれた人でした。そのAさんが早期退職で会社を去り,今は再就職で苦労をしている。それなのに,残ったこのオジサン連中 は,自分の身のことばかり気にしている。
「定年までそつなく……?なぜ優秀な組立工だったAさんが辞めなければいけなかったんだ。お前らが辞めればよかったんだ。ふざけるな!」。佐藤さんは口には出さないものの,聞こえきてしまった会話に悔しさを堪えています。
製造部に限らず,他の部門も似たような状況でした。これから会社を立て直すというムードからは程遠いものでした。

事なかれ主義者たち

庶務の女の子との土産話が終わったのでしょうか…。杉本課長から,佐藤さんは呼ばれます。杉本課長は,先週の品質対策会議(第1回参照)の場において,「立場をわきまえてくれないと僕が困るよ」と発言をした上司です。“長いものに巻かれる”“自分が損をすることはやらない”という「事なかれ主義者」です。
  • 杉本開発課長:「佐藤さんさぁ,こないだの品質対策会議のことで話があるんだけど,ちょっといいかな?」
  • 佐藤さん:(なんだよ今さら……と思いながら)「何でしょうか?」
  • 杉本開発課長:「君が怒って会議の途中で出てしまうものだから,後が大変だったんだぞ。部長たちに頭を下げる俺の身にもなってくれよ」
  • 佐藤さん:(怒……<(`^´)>)「それも課長の仕事じゃないですか?(いつもペコペコしているくせに……)」
  • 杉本開発課長:「何を言っているんだ,君は!」
  • 佐藤さん:「課長はあの会議に出ていて何も思わないんですか?対策会議って名ばかりで,のんきなもんですね」
杉本課長の「おい,ちょっと待て!」という声を背中に,佐藤さんは実験室に向かってしまいました。

続きはこちらより ⇒ http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/kaizen2/0003/

2012年9月27日木曜日

【技術評論社:gihyo.jp 新連載】無関心な現場で始める業務改善(シーズン2) 連載開始


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無関心な現場で始める業務改善【シーズン2】

第1回 誰も出る杭になりたがらない

プロローグ

本連載は,2011年6月13日から2012年5月25日まで,全23回にわたり連載した『無関心な現場で行う業務改善』の続編です。
前シリーズでは,自分のことだけに一生懸命で改善活動には無関心な社員,現場に丸投げな経営層…,このような現場で業務改善を進め,自発的な改善を生むためのヒントをコンサルティング会社の視点でお伝えしました。続編となる"シーズン2"では,企業内の変革推進者の視点でお伝えします。
筆者は,業務プロセスの構築,標準化に軸足を置いた,企業変革のお手伝いをするコンサルティング会社を経営しています。本連載は,参考書籍となる『上流モデリングによる業務改善手法』には書かれていない,本邦初公開の泥臭い内容です。筆者自身の原体験と当社の過去の事例をベースにして,"脚色をした物語"と"方法論・手法"を織り交ぜながらお伝えします。
皆さんも,ぜひ,主人公になったつもりでご覧いただき,日々の業務と照らし合わせながら,一緒に考えていただければ幸いです。

あらすじ

株式会社GHテクノロジーズは,今年で創業30周年を迎える中堅電子機器メーカです。パソコン用のグラフィックボードからスタートした同社は,パソコン周辺機器やネットワーク製品へ,最近ではスマートフォンの周辺機器にも進出をしています。
しかし,これといったエッジの効いた製品がなく,近年はアジア諸国の低価格製品に押され,経営的に厳しい状況が続いています。
続きはこちらより ⇒ http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/kaizen2/0001

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